「どうして、世の中には 『男』と『女』がいるのでしょう?」

「夏休み子ども科学電話相談」というラジオ番組が、今年も始まりました。夏休みの風物詩として、毎年密かに楽しみにしている私です。

先日、通勤の車の中で、小学校低学年のお子さんから「なぜ、『男』と『女』があって、なぜ、『女』から子どもが産まれるのか?」という質問が出され、汗をかきかき、回答者の先生が答えられているのを耳にしました。

単細胞の分裂による増え方では、環境が大きく変化した際に、適応できなくなり、絶滅してしまう怖れがあること。男女の遺伝子が交わり、組み合わせられることで、より多様性のある子孫が作られ、それによって、環境に適応して、種として生き残っていける可能性が高まるためであること。妊娠中の『女と子ども』を守るために『男』の存在があるのだというようなことを言っておられました。

植物がご専門の先生から、「植物でも同じで、おしべとめしべがあってね・・」というコメントもされていました。
そうかぁ・・・・。植物も動物も、人間もみんな一緒なんだぁ・・・・。みんな、けなげに頑張っているんだなぁ・・ というのが、その時に湧いてきた気分でした。

普段私たちは、『種としての人間』というものをほとんど意識することはなく、個人の『私』に意識が集中しがちです。
『私』が人からどう見られているのか?をひどく気にしたり、『私』は人から必要とされているのか、いないのか?とか、『私』が人と比べて劣っているのか、優れているのか?といったことで思い悩むことが多いものです。
『種としての人間』の話を、小学生の子どもと一緒に聴いているうちに、いろいろな面で優れていたり、劣っていたり、みんな一緒じゃなくて、みんながそれそれに違うってことが、人間という種にとっては当たり前だし、むしろ必要なことなんだよね・・
と、ちょっと肩の力が抜けて、おおらかな気分になりました。 心理相談室こころ契約カウンセラ 前田(臨床心理士)