いつもそこにあるもの

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写真のキリムは相談室の一つに敷いてあります。アフガニスタンのバルーチという部族が織ったものと聞いています。(多分?)
このキリムの上に籐の応接セットを置いて、そこで毎日相談をしています。もともとキリムは遊牧民が移動とともに持ち歩くものだそうで、だからとても軽くてしなやかです。広げればいつでもそこが我が家となりみんなが集う場所なんでしょうか。

とても細かく緻密な模様なのですが、所々織り間違いがあったりして、この緊張しきってないところがいいなあと思っています。以前トルコのバザールの絨毯屋さんが、パキスタンだったかアフガニスタンだったかのキリムは精神性がないので嫌いだと言ってましたが、宗教上の違いからそういったのかなあと思いましたが、確かにこのどこか緩やかな織りを見ていると、確かに違いはあるなあと思います。私はどちらも好きですが。

このキリムの存在を意識する・しないは別にして、この部屋に入るといつもそこにある物なので、この「いつもそこにある」、「変わらないものがある」ということは、人のこころに大きな安心感を与えてくれているのではないかと思います。

このかわらない安心感、キリムのような存在がある意味「ふるさと」かも知れません。       (定森露子)