人は孤独な存在か

人は果たして孤独な存在なのだろうか。孤独と錯覚しているだけではないだろうか。

人は生きている限り、いやこの世界にある万物も、たとえ塵一つとて、それだけで存在しているものは一切ない筈なのだ。このことはあまりに当たり前で、むしろ見落としてしまっているのだ。
人は生きてる限り、何かにすでにつながっているのだ。つながっているから生きているのだ。それが命あるものの本来の姿なのだ。しかも人の場合、つながりとは、単に空気とつながっているという類いのものだけはない。その場に在るものすべてとつながっているだけでもない。時空を超えて過去の歴史や文化ともすべてつながっているのだ。それが人という存在なのだ。
ただ、こうしたつながりは、気づくことがとても難しい類いのものであることも確かのようだ。      (定森恭司)