意識とこころ

意識という時、それは無意識的なものを含むのか、それとも通常の人間の大人が行う思考や概念を形成するような意識レベルだけに限定するのかをまず明らかにする必要があります。また仮に広く意識を捉える立場でも意識的活動を生命活動に限定して考えるのか、それとも鉱物を含む無機物を含む世界全体にも意識化があると考えるのかも明らかにする必要があります。

ホロニカル心理学では、こころは、「空」と「絶対無」ととらえています。その結果、意識にも無意識にも、有機物にも無機物にも、こころの多様な顕れとみています。ただし意識については、自己と世界の出会いにあって、自己と世界を自己と非自己に区分するところに自己言及的自己意識として発生したもの考え、意識は、こころに含まれるものであっても、意識=こころとは考えていません。

意識活動は、脳と深く関係しますが、脳=こころでもありません。脳はこころに反応するものであっても、脳がこころを創り出しているわけではありません。こころは脳に作用し、脳は生命活動と意識活動を維持します。

生命活動がなくなれば、脳の活動も停止し、意識活動もなくなり、身体的自己も生滅すれば、すべて、絶対無、空となります。   (定森恭司)