感じ・動くところを考える

一般的には、出来事についてその意味することをよく考えてから動くことが大切と思われています。

しかしながら、人の心と向き合うことを仕事としていると、むしろ出来事に触れて感じ動くところを大切にしながら、その意味を考えた方がよい時もあるように思います。いくら考え動いてもよき解決策につながらず、身動きできない状態に陥る時があります。考え抜いての問題解決方法が、残念ながら全くよき結果に結びつかないのです。

そんな時は、むしろ考えることをいったん脇に置いて、言葉にならないけど自分の全身を通じて感じている精妙な自己の感覚を大切にしながら、その意味するところを考えてから動くと、新たな展開となることが多いように思われます。世界のいろいろな出来事と触れて、今・ここで感じている直接体験がすべての現実の源といえます。

その現実の源である自己体験に即して、もっとも自分の感覚が、腑に落ち、すっきりするところを見極めていくと、より生きやすい道が自ずと発見されることがあるように思われるのです。

頭よりも、自己の直接体験が、よき道をすでに覚知している印象なのです。          (定森恭司)