生きているということは変化しているということ

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ちょっと前から「中高年」と括られる年齢になっている。体の変形、体調のどこということのない不調、視力・聴力・その他各種感覚の衰えなど、これはもう「元には戻らない」もの。もとのようにするという意味での「治す」ものではないし、治らない。

長年生きてきて、その結果変化してきたのであり、これからも生きている限り変化していくのであろう。考えてみたら、人間の体って結局変化し続けているわけで、途中でどんな手を加えようと、決して元には戻らないものなんだということがつくづく分かってきた今日この頃。

こころも同じで、今何らかの不調和なり違和があったりしたら、それをすっかり無くし、もとのようになるかといったら、一度変化してしまった以上それは無理だと思う。「治る」ということはありえないのではないか。だとしたら生きやすい方向に、変化の方向の舵をとっていくしかない。どの方向に進むかは自分自身しか分からない。

醤油を入れすぎてしまった肉じゃがに、あといくらお砂糖を足したりみりんを足したりなにをしたって、元には戻らない。始めに予想した味には決してならないが、新しいもっと美味しい味を創ってていくことは出来る。

悩んだとしたら、悩みをきっかけに、前より美味しい人生の方向に変化の舵をとればいい。    (定森露子)