絶えず生成生滅を繰り返している自己と世界

自己と世界の出会いの直接体験とは、まず、自己と世界という別々の物があって、そこに自己と世界の出会いがあるという感覚になりがちです。しかしそうした世界観は、どうも古典物理学的な時間と空間が絶対とした時の考え方ということになるようです。

自己と世界という現象を、ミクロの窮極的レベルである量子論的世界観から見直すと、自己と世界は共に、無の場から、自己と世界がその都度立ち現れてきている現象ということになるようです。

一瞬一瞬に、自己と世界のあらゆるもの(塵ひとつとて)が、生成生滅を繰り返しながら立ち会われは消える壮大なドラマを展開しているというわけです。窮極的なミクロの世界での波動と波動の織りなすハーモニーの重ね合わせが自己と世界という壮大な宇宙を創りだしているというのです。

量子論の描く世界とは、華厳教の世界観とほとんど同じであることにも驚かされます。
(定森 恭司)