触れる世界

毎日、自然の景色に触れている人と、毎日、パソコンなどバーチャルな世界ばかり見ている人では、事物に対する感覚が異なってくるのではないでしょうか。

前者の経験の多い人は、自分とそれ以外の世界とのつながりを身体を通して直接に実感できます。こうした直接体験はとても肉的で生々しく命あふれるものとなります。しかし、後者は、見るものと見られる対象と立場からしか事物を見ることができません。両者の間には身体的自己を通しての事物との触れあいがないのです。それがために、すべては知的理解にとどまることになります。しかし、それでは人は、真に生きている実感や感動はなかなか得られません。生きている実感の欠如は、安定感や安心感の欠如となります。そして、人生も無機質なものとなってしまいます。

よき出会いは、心と心のふれ合いによるぬくもりをもたらします。
そうした触れあいこそが、人に安心感・安全感をもたらす源泉だと思われます。
(定森恭司)