身体に刻み込まれた情動や感情

身体には、情動や感情などの記憶が深く刻み込まれています。しかし、人はなかなかそのことに気づきません。身体に繰り込まれた感情や情動の多くは、もはや無意識的なものとなって身体と一体化してしまっているからです。

その意味では、無意識とは、何か心的なイメージや考えが、外界に投影されてはじめてその存在を知る得るものだけではなく、身体の中に繰り込まれていた喜怒哀楽や不快・快といった情動や感情に気づく時にも意識化できるものともいえます。

身体で本来感じているものを意識化することは、まさに自然に身体が世界と出会いながら感じながらも抑圧したり否認してきたものを意識化することにほかならないといえます。  (定森恭司)