身体の体験過程への焦点化

まだ身体が曖昧なままに感じている直接体験の体験過程に集中すると、過去を含み未来が開けてくる今・この時にうごめいているものが明らかになります。そのうごめきには、緊張・弛緩、不安・安心などの感覚や、情動・感情などを含むすべての体験が渾然一体となっていて、いずれイメージや言葉になっていくもののすべてが含まれています。

しかもこうした体験過程に焦点化していると、そこには人それぞれの独自の自己と世界との関係性のパターンが浮かび上がってきます。

セラピーは、そうしたパターンをめぐって展開され、そのパターンが変容していくこととセラピーの変容とパラレルな関係にあります。  (定森恭司)