“こころ”とは(1):ホロニカル心理学の考える“こころ”

人は、“こころ”をどのようなものと感じ捉えるかによって哲学・思想・信念・考え方・生き方が異なってきます。ホロニカル心理学で考える“こころ”とは、「絶対無」(空)と捉えます。「絶対有」「相対有」「相対無」を創り出し動かすものです。

個的なるものを創り出し動かしつつ超個的なものをり出し動かすものです。

万物を創り出し動かしつつ魂と言われていたものを創り出し動かすものです。

自己を創り出し動かしつつ世界を創り出し動かすものです。

脳を創り出し動かしつつ意識から無意識を創り出し動かすものです。

神経・生理学的なものを創り出し動かしつつ高次な精神を創り出し動かすものです。

このようにホロニカル心理学では、ミクロからマクロまでのすべての現象を創り出し動かす場のすべてに“こころ”の働きを見ます。

“こころ”とは、実感と自覚の瞬間にその働きに気づくところのものであり、本来、その働きを言葉でもって語り尽くすことなどできない言詮不及なものと捉えます。

ホロニカル心理学は、個我中心、意識中心の心理学を場の立場からも見直すことによって、“こころ”にまつわるさまざまな学派や理論を統合的に再構築しようと試みています。