意識と物質の不可分同一性

中世のヨーロッパで行われていた練記術の場面の絵
錬金術

意識物質の2種類があるのではなく、森羅万象はすべて心的性質と物質的性質という一見すると相対立しているようなものが、実は不可分同一なものとしてに立ち顕れているというとらえ方があります。

“こころ”というものと付き合いながら長年研究し続けてくると、「やっぱりそうだなあ」という実感が強まってきています。

この実感が強まってくると、私たちは、むしろ心的なものと物質的なものを分けて考えることによって、本来のあるがままの世界をとらえ損ねているのではないかという考えに変化していきます。