共感的一致ばかり求める者は、共感不全の不一致に耐えられない者になります。
自己と世界の不一致と一致の行ったり・来たりは、煩悩だらけの相対的世界と涅槃のような絶対的世界の行ったり・来たりです。
相対的世界の一即多・多即一のホロニカル関係の破綻によるせめぎ合いの世界が自己の生きる此岸であり、一即多・多即一の空(絶対無)の絶対的世界が彼岸といえるのです。
すべては、此岸即彼岸にあると考えられるのです。
共感的一致は、彼岸に向かって創造性を失うことであり、対立的不一致は、此岸に向かって創造の契機となります。