直接体験(2):実在

ある箱庭

自己と世界の出会いの直接体験が実在する世界です。自己あるところに世界があり、世界あるところに自己があるといえます。世界なき自己も、自己なき世界も自己が考え出したものでしかありえません。

観察対象から独立した観察主体が観察するのではなく、実在する直接体験から主観的となる観察主体と観察対象となる客観的なるものが同時に分岐するのです。

自己と世界が出会うところがであり、場を映すところが場所的自己と世界があるといえます。

場と場所的自己が不一致・一致の生成と消滅を瞬間・瞬間繰り返しているのです。

場と場所的自己が一致の時は、世界と自己の区分はありません。自己と世界の一切合切の区分がない状態といえます。

むしろ場所的自己と場の不一致の時に自己と世界が対象世界となって、観察主体に立ち顕れてくるのです。