一瞬・一瞬
ホロニカル心理学では、「一瞬・一瞬」を重視します。一瞬とは、「今・このとき」です。「過去を含み未来が開けてくる今・この瞬間」のことです。「一瞬・一瞬」に一切合切が生成生滅を繰り返しています。しかも一瞬・一瞬において、すべての部分がそれぞれ他のすべての一瞬を映し取り、すべてを包摂しながら互いに独立しながら、縁起的につながあっています。こうした「一瞬・一瞬」との触れあいが私たちに生々とした実感をもたらしてくれます。
時計の刻む「時」は考え出された「時」です。ホロニカル心理学が重視する「一瞬・一瞬」とは異なります。曹洞宗の開祖道元のいう「有時の而今(にこん)」や、イスラム神秘主義のイブン・アラビーのいう「創造不断」の「時」の捉え方に相当します。