気分
ホロニカル心理学でいう気分とは、たんなる個人内の快・不快のような一定期間持続する漠然としたものではなく、自己の底にある微かに動く体感のことです。自己と世界との一致・不一致の出会いの場に付随する根源的な気の流転のことです。
自己と世界の出会いにおいて、両者の一致状態から不一致に状態に転じる瞬間に仄(ほの)めく揺らぎのようなものが気分を形成します。
言葉やイメージも、根底には何かを表現したくなるような気分をもっています。
気分からさまざまな言葉やイメージが誕生するのです。
物事を理解するためには、誰もが気分の了解が必要になります。気分の了解なき理解は、どことなくすっきりとしないものです。
根源的な気分の変化が自己照合システムの源泉といえます。