ここ半世紀あまりで、心理社会的支援に関する資格が増大しました。しかし、資格化の増大には影の問題が伴います。
有資格者と無資格者の間の分断の拡大や地域社会が持っていた社会包摂能力が弱体化し、むしろ専門家への囲い込み現象が起きてしまっているのです。
心理社会的支援に関する資格は、医師免許のような業務独占ではありません。有資格者でなければ心理社会的支援をしてはならないということはないのです。相談や支援は誰にでもできる行為なのです。有資格者の方が、無資格者よりも適切な心理社会的支援ができるとは限らないのです。むしろ有資格者は、無資格者のもつ市民としての潜在的心理社会的支援能力をさらに顕在化させることが期待されているのです。ホロニカル・アプローチは、そのような方向を志向しています。