ホロニカル心理学と生きる規準:真理と直接体験の関係性

私たちは、真理を直接体験から導き出された理に求めがちですが、真理が直接体験に包摂されている限り、直接体験をまずは自己照合の手がかりとして生きることが大切だと考えられます。

ホロニカル心理学では、直接体験から導き出された理のことをホロニカル主体(理)と概念化しています。ホロニカル主体(理)は言語によって論理的に明確化されるため、どうしても言語を生み出している時代や文化の影響を排除できない真理になると考えています。

直接体験が包摂している真理を言語によって論理的に抽象化した理がホロニカル主体と言えます。

真理の実感は直観的なものであり、直観的実感を深めていくプロセスの中でホロニカル主体(理)が形成されてくると考えられるのです。