共創的支援とは、支援者による治療や指導ではなく、支援者と被支援者が対話の中で、共に生活の場での悩みや具体的な生活上の課題について、より生きやすい道を共同研究的に協働しながら発見・創造していくことを意味します。
支援者は自分の価値観から判断して何かをしようとするのではなく、まずは被支援者の苦悩を、被支援者がこれまで歩んできた人生の経験を考慮しながら、自分が同じ立場にいたら起こり得る出来事として理解していきます。
被支援者の人生の苦悩の生々しさを共有できるようになると、支援者側の被支援者の抱える苦悩に対する捉え方のイメージが変化していきます。
そして支援者が変容するとき、支援者と被支援者の関係自体が変わります。この関係性の変容こそが、被支援者の変容を促進する土台となります。
問題が変わるのではなく、問題を問題として捉えていた関係そのものが変わるといえます。