相談支援行為について

“こころ”は、苦悩をもたらす源です。しかし、“こころ”は、苦悩を契機により生きやすい生き方を発見・創造をもたらす源でもあります。

苦悩は、自己と世界の出あい不一致によってもたらされ、自己と世界の出あいが一致のときには、ありません。

ホロニカル・アプローチは、被支援者の自己が世界との出あいがより一致しやすくなるような生き方の発見・創造をサポートするための相談支援行為です。

ホロニカル・アプローチは、治療行為でなく相談支援行為です。治療は、問題(疾病・障害)を抱える人に対して、問題を解決する人(治療者)が、問題解決の主体です。

ホロニカル・アプローチのような相談支援行為においては、問題解決の最終的な主体は被支援者です。支援者は、被支援者に対して安全で安心できる俯瞰的な場の中で、被支援者と共に、より生きやすい人生の道を発見・創造していく共同作業になります。