トラウマの扱い方(23):ホロニカル・アプローチによる統合

「トラウマ記憶はばらばらになった未改変の光景や感覚や感情として存在する。」とは、トラウマやPTSDについて世界的に知られた精神科医で、発達性トラウマ障害という概念の提唱者でもあるベッセル・ヴァン・デア・コークの言葉です。

ホロニカル・アプローチABCモデルで換言すれば、トラウマ記憶は、自己違和的体験A点においてばらばらの記憶として存在します。そこでホロニカル・アプローチによるトラウマ・セラピーでは、統合性なき断片的に存在する身体感覚、感情、記憶表象、知覚などのトラウマ記憶を外在化し、「今・ここ」という安全かつ安心できる場において、支援者と共に適切な観察主体C点の立場から被支援者に全体的自己に統合していく作業となります。

 

<参考文献>
身体はトラウマを記録する:脳・心・体のつながりと回復のための手法.,ベッセル・ヴァン・デア・コーク,2016.紀伊國屋書店.p414.