自己意識の発達(8):第4段階の特徴

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自己意識の発達の第4段階では、1つの社会において広く認知された主要なホロニカル主体(理)に基づいて物事を見るようになります。ところが、こうしたホロニカル主体(理)も、異なる既知のホロニカル主体(理)に直面するようになると、これまでどれほど固定的な枠組みに縛られていたかに気づき始めるようになります。特に、社会が異文化化し、多様化する中で、価値が多様化する社会においては、ABCモデルでいう観察主体としてのC点が揺さぶられることになります。

第4段階は、社会的に一般化されている既知のホロニカル主体(理)を内在化した外我(外的現実主体)の確立期ですが、しかし同時に、既知のホロニカル主体(理)による生き方の照合枠組みが揺さぶられ始める時期の始まりともいえます。

もしそれでも所属する社会の変化が少ない場合には、既知のホロニカル主体(理)に基づき社会に適応しながら生きることができますが、激しい変動社会においては、異なる既知のホロニカル主体(理)の混在による生きる基準の不統合性に悩むことになります。

しかし、こうした社会状況においても少しずつ自己意識を発達させることができれば、内我(内的現実主体)と外我(外的現実主体)の対話軸が成立し、自律的なホロニカル主体(理)を創発することが可能になります。こうして自己意識の段階は、少しずつ第5段階に移行していきます。そして、そのうち、すべてのホロニカル主体(理)にとらわれることなく、それぞれがホロニカル的関係にあることを実感・自覚できる第6段階へと移行していきます。しかし、第6段階を常に維持できる人はごく限られています。

外我と内我は脳の働きや身体との関係が深いです。外我は認識、思考、識別、分別など論理的思考の担い手です。一方で、内我は身体との関係において、非言語的なイマージュ、皮膚や筋肉などの体性感覚、内臓感覚、感覚運動などと深い関係を持つ中心点として作用すると考えられています。

また、ホロニカル主体(理)は文化、社会、歴史的価値、信念、理念などと深く結びついており、外我と内我の関係性にも大きな影響を及ぼしています。