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同じ出来事でも、どのように表現するかについては、表現しようとする人のイメージの差異が知らずのうちに顕れてきます。例えば、歩くことについて考えてみます。
「私は歩いている」と、私を主語にして表現するか、「歩いている私」と、ひとつのまとまった出来事として表現するか、「歩いた」と出来事を対象したような表現をするかといった違いが出て来ます。こうした表現の差異には、歩くという出来事に対する、主体の意識と出来事の関係の違いが、そのまま主語と述語の関係の差異となって、その人の歩くという出来事に対する捉え方の違いが暗喩されてくるのです。
ホロニカル心理学では、同じ出来事でも、観察主体と観察対象の組み合わせの差異をめぐって捉え方に差が出てくることをとても大切に扱います。