ホロニカル主体(理)(2):自己再帰的自己言及的な理

人間が宇宙の理(ホロニカル主体)を発見・創造しているのではなく、人間を創造している宇宙の理を、人間が自己再帰的自己言及的に発見・創造しているといえます。

ホロニカル心理学の立場から見ると、このプロセスは単なる認知的理解を超え、存在論的な自己組織化の営みとして捉えられます。すなわち、人間は宇宙の理に内包されるホロニカルな構造の一部であり、その構造は個と全体が相互に包摂し合う「縁起的包摂関係(ホロニカル関係)」によって成り立っています。人間の意識が宇宙の理を「発見する」とは、自己の深層にある一切合切の関係のホロニカル関係を感知し、それを言語・概念・象徴として外化する行為であり、同時にその外化された理が再び自己にフィードバックされ、自己の構造を再編成する契機ともなります。
このような自己再帰的自己言及性は、ホロニカル心理学における「自己組織化」の核心であり、個人の内的世界と外的世界が動的に交差するとしての「ホロニカル場」が形成されます。ここでは、個人の経験・感情・思考が宇宙的秩序と響き合いながら、自己と世界の境界が流動化し、創造的な意味生成が起こります。したがって、人間が宇宙の理を「創造する」とは、宇宙の理が人間というホロニカルな器を通じて自己を顕現させるプロセスであり、そこには主体と客体の二元論を超えた、共振的な存在のダイナミズムが宿っています。