自己は、自己と世界の一致を求めて世界を自己自身に包摂しようとして自己自身を変容させるとともに世界をまた変容させようとします。世界もまた、万物との一致を求めて万物を世界に包摂しようとして世界自身を変容させるとともに万物をまた変容させようとします。自己と世界は、相互に自己再帰的循環を繰り返しながら絶えず変容し続けているのです。
自己と世界の不一致・一致のせめぎ合いによって、不一致のときに自己と世界の境界が生まれるとともに、一致のときに自己と世界は無境界となります。こうした相矛盾し対立する関係が非連続的連続のようにして同時に成立していると考えられます。不一致のときに時間と空間をもった出来事となって万物が挙体性起し、一致とのきには時空となって一になります。不一致と一致が、粒子と波動の二重性な性質をもつと考えられるのです。
自己も世界も相互に差異化しつつも同一性をもつところに自己と世界が成立しているのです。