いかなる対応が、障害児(者)に対して適切かは、結構、難しいテーマです。
過剰庇護に陥り易い一方で、その逆に過剰に隔離しがちになるからです。こうした人間関係は、障害の有無に関係なく、どこでも見られる人間模様ですが、障害が絡んでくると、より振り幅が増幅・拡充されやすくなります。
一般論としては、ほどよい距離が大切になりますが、このほどよい距離の獲得が、実際には、なかなか難しいのです。
現実的には、一人一人がさまざまな条件を考慮の上、もっとも腑に落ちるところあたりを探し求め続けていくのが、もっともよいと思われます。このとき、ほどよい距離をできるだけ多くの人が了解できる形で模索することがポイントになります。
ほどよい距離の獲得は、密室化した関係では不可能です。ほどよい距離とは、開かれた対人関係を目指すところではじめて可能になるのです。
障害児(者)に、ほどよい距離をもった社会とは、きっと誰にとっても生きやすい社会と思われるのです。
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