適切な観察主体(2):統合の中心点

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適切な観察主体とは、脳活動のネットワークの統合的な活動の中心点にコンストレート(布置)する“こころ”の働きと考えられます。

適切な観察主体を、知的に現象世界を分析し統合する働きをもった前頭葉の働きと理解している人も多いと思います。が、前頭葉は、確かに思考、意欲・感情などの制御に関わっていると思われますが、それは適切な観察主体の一部の作用に過ぎないのではないかと思われます。

すべての出来事を自由無礙に俯瞰することのできる、適切な観察主体を育むためには、知的な統制だけでなく、身体的統合性を含み、あらゆる現象を統合するものとして脳活動があり、その全体のネットワークの統合性が、適切な観察主体を形成するのに深く関係しているのではないかいう仮説をホロニカル心理学は持っています。

しかも脳の統合的な全体的ネットワーク化を育むためには、自己の統合性ばかりではなく、自己が生きる生活世界の統合性が、とても重要ではないかと考えています。

したがって、重度心身障害や統合失調と診断されている方でも、安全で安心できる生活環境を保障されている場合は、適切な観察主体が育まれていると考えられるのです。