根源的一:絶対無への覚醒と統合

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共同体としての意識を実感・自覚するためには、共通目的を持つだけでなく、自己の存在が同じ根源を持っていることへの覚醒が必要です。個々の関係が、「一即多・多即一」にあることへの気づきです。

万物は一なる創造的世界の多層多次元な歴史的な顕れによる「一即多・多即一」といことの覚醒です。

同じ根源を持つことに対して無自覚か、拒否し、利害が対立する時、利権争いは容赦ありません。こうした関係では対立関係を結ぶ共通の底がなく、互いに暗闇に堕ちます。

しかし、実は自己の底は無底です。どこまでいっても無限の底であり、それが絶対的なもので、根源的なものです。無底の底を持つ根源的なものが絶対的なものであり、それが絶対無(空)です。

絶対無は、絶対無自身を自己否定するものであり、それ以外に規定されないものです。絶対無自身が絶対無を否定することで、森羅万象の現象世界が創造されます。人類はこの完全なる絶対者に「神」「仏」などの名を与えてきましたが、その本質は「絶対無」です。

森羅万象の対立はすべて絶対無という無底の底に還るという意味で、根源的には同根と考えられるのです。