
意識という概念の定義は、脳科学や量子物理学などの精密科学においても非常に困難であり、「ハード・プロブレム」とされています。
ここでは、意識を内的世界や外的世界を感じ、認識する働きと仮定します。この際、何がそれらを感じ、認識するのかという問いが生じます。この問いに対して、デカルト的な「我」という主体を持ち出す人もいれば、脳の統合的な働きとする人もいます。さまざまな説が存在するのです。
ホロニカル心理学の文脈では、内的世界や外的世界を感じ取り、認識するものとは、自己と自己外に境界を持ち、自己が自己自身という内的世界および自己外の外的世界を区別しながら、生存のために自己組織化を図るルールを持つものと考えています。すなわち、自己組織化するものは広く意識を持つと考えられるのです。
しかし、生存における意識的な自己決定の度合いとなると、より高次なシステムが必要となり、高度な脳の形成が関与すると考えます。