-内的世界と外的世界を共に扱う総合的アプローチ-
ホロニカル・アプローチとは、“こころ”の深層から、身体、関係性や社会に至るまで、自己(部分)⇔世界(全体)の関係を自由無礙じゆうむげに俯瞰しながらアプローチするもので、フロイトやユング、家族療法、プロセス指向心理学、システム論、ナラティブ・セラピーに加え、西洋哲学から東洋思想までをバックボーンに、生命力の溢れる情感をともなった“こころ”そのものの体験を扱っていく心理相談の思想および技法のことです。

※ 詳しくは、心理相談室こころ室長 定森恭司著書の「ホロニカル・セラピー:内的世界と外的世界を共に扱う総合的アプローチ)」(遠見書房,2015)を参照ください。

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スケール化法

解決志向型のブリーフセラピーでいう「スケーリング・クエスチョン」や、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)で使用される主観的障害単位尺度(SUD)などと同じように、主観的な感覚などを数値化する方法を「スケール化法」と呼びます。

例えば、最悪の状態を0点、最高の状態を10点とし、<今何点ですか?>とクライエントに質問をしたり、<あと1点あがったとしたら、今と何が変わっていますか>などと質問をすることによって、現状認識やゴールの認識の明確化を図ります。

心的症状や心的問題についてもスケール化を図ることもできます。
例えば、<いままで、最も緊張の強かった場面での緊張度合いを10とし、まったく緊張がなかった場面の緊張度合いを0とした時、その時の緊張度合いは0-10の数字に置き換えると幾つくらいですか>と尋ねたりします。
「緊張」の代わりに「不安」「心配」「吐き気」「痛み」「怒り」「悲しさ」などの指標をもってきてもいいでしょう。また、過去と現在の差異を取り上げながら、<何が前と違っていますか>と差異の明確化と共有化を図ることも効果的です。

何らかの理由で言語化することが難しい時とか、年齢的に複雑な主観を表現することが難しい場合などに活用されます。

※詳しくは、心理相談室こころ室長 定森恭司著の「ホロニカル・セラピー:内的世界と外的世界を共に扱う総合的アプローチ」(遠見書房,2015)、または、定森恭司・定森露子共著の「ホロニカル・アプローチ:統合的アプローチによる心理・社会的支援」(遠見書房,2019)を参照ください。