ホロニカル関係(4):自己組織化の促進

フラクタル構造

統合化という創造的作用が働く場所に、自律的に自己同一性を保持しようとするものが自己組織化されます。

もともと一なるものから創造された、この世界のあらゆる自己同一性を保持しようとする部分は、他の部分との関係において、それぞれがそれぞれ自律した自己同一性をもったものとして自己組織化されながらも、それと同時に、他のあらゆる部分と重々無尽のホロニカル関係(縁起的包摂関係)を形成しながら、より全体的で自己超個的同一性をもったものを自己組織化します。またそうしたもの同士が、さらに重々無尽のホロニカル関係を形成しあって、より大きな超個的な全一的世界を自己組織化し続けています。

aはaとして、b、c、d・・・でないものとして振る舞いながらも、他のb、c、d・・・などあらゆる部分でホロニカル関係を形成しながら全体的なものとしても振る舞おうとするのです。

心臓ひとつとってみても、心臓を構成する細胞のひとつひとつは、細胞ひとつひとつで自律的な振る舞いをしながら、他の細胞とホロニカル関係を形成しながら、ひとつの心臓と呼ばれるようなものを自己組織化します。またその心臓も他の臓器と重々無尽のホロニカル関係を創り出しながら、あるひとりの人間と呼ばれる自己を自己組織化しています。その自己も・・・と部分と全体は、それぞれの部分が統合された全体として自律的に振る舞いつつつも無限の相即相入的な縁起的包摂関係(ホロニカル関係)を形成していると考えられるのです。

もともと一なるものが、絶え間なく分節と統合を繰り返すことによって、すべての出来事のホロニカル関係を創りだしていると考えられるのです。

したがって、たとえある部分のごく微細な変化であっても、その変化の影響は複雑性の科学がいうバタフライ効果や共変変化と言われるような影響を津々浦々に与えると考えられるのです。心臓の働きのごく微細な乱れは、心臓ばかりでなく、あらゆる他の臓器の働きに影響し、統合体としての自己の存在の危機の可能性を孕むのです。