自己とは、あらゆるものがホロニカル論的な生成消滅を繰り返す場において、自己組織化される個体性と超個体性を包摂した個物といえます。
この個物としての〈自己〉は、常に関係性の網の目の中で生成され、単独ではなく、「縁起的包摂関係(ホロニカル関係)」によってその輪郭を維持しています。すなわち、〈自己〉とは固定された実体ではなく、瞬間瞬間において関係の結節点として“いま・ここ”に現象する仮設的構造です。そしてこの仮設性こそが、〈自己〉を開かれた可変的存在として、より大きなホロニカルな秩序に向かって自己組織化し続ける力動の核となります。
生成と消滅の運動は、内的世界と外的世界の境界に恒常的に揺らぎをもたらし、〈自己〉を不断に変容させる媒体となります。その変容は時に創造的破壊を伴いながらも、常に超個体的ネットワークへの接続を通して、自己の多層多次元的な意味と機能を拡張していくのです。