トラウマ体験とは、自己制御できなかった体験というよりも、自己制御能力を圧倒的に超えた体験との遭遇といえます。
そのため人はトラウマ体験が重篤で、かつ悪条件が重なると、自己制御できない絶望、無力感や苦痛から逃れるために嗜癖行動(薬物依存、アルコール依存、ギャンブル依存など)に陥り易くなります。
このこと考慮するとき、トラウマ体験への対応は、適切な自己と世界の関係性の再構築が大切になります。それは、ただ単に、個人の内的世界に沸き上がってきた破壊的衝動性や重篤な絶望感・無力感を自己制御できるようにするだけではなく、人を制御不能になるまで追い込む外的世界の変容も図ることにあるといえます。
ホロニカル・アプローチのように内的世界も外的世界も共に扱うことが大切といえます。