“こころ”の現象は、脳のような物質による現象として、より客観的、より一般的に記述することができますが、それと同時に精神的な現象として、より主観的、より個別的に記述することもできます。そして、ホロニカル・アポローチでは、こうした“こころ”の現象の二面性に対して、主観は客観に、客観は主観のいずれにも還元することはできないと考えています。
こうした視点は、「すなわち心的装置は二つの異なった視点から、第一に物質的な対象として、第二に主観的気づきとして、同時に観察することが可能である、という見解-受け入れれば、二つの研究方法を統合することによって、私たちが得られるものはすべて手に入れ、失うものは何もない、というのは明らかであるということです。」( Solms,M.,& Turmbull,O.(2002):平尾和之.2007.脳と心的世界.星和書店.)という考え方と同じです。