既存の“こころ”に関係するおもだった心理学・心理療法は、お互いの差異を超えて、それぞれの独自性を活かしながらも、より高次な自己意識の統合に向かっていく必要があるのではないでしょうか。
おもだった心理学・心理療法の差異は、どのような観察主体から、何を観察対象として、どのように観察するかの差異によって、“こころ”の現象も多層多次元な現象の違いなって立ち顕れてくるためと考えられます。
この点に注目するならば、観察主体と観察対象の組み合わせの差異による“こころ”の立ち顕れ方をさらに包括的に観察することができれば、“こころ”の現象に関する様々な理論や技法の差異を超えて、より統合的に“こころ”の現象を了解することができます。
ホロニカル心理学は、観察主体と観察対象の関係を、さたに観察すること行為を俯瞰と概念化しています。
俯瞰とは、無批判・無評価・無解釈の態度で、観察主体と観察対象の組み合わせの違いによって立ち顕れてくる多層多次元にわたる“こころ”の現象をあるがままに了解する態度といえます。