自己は自己の底の極みに、自己自身を生み出すものに出あいます。
その瞬間、自己は受け身の存在から、創造的世界との生成の「ゆらぎ」の中で、能動的存在へと転じます。ホロニカル心理学において、この「自己を生み出すもの」とは、他者や環境との包摂的な関係性、そして過去の記憶や未来への志向といった時空を越える要素との交差点に現れるものであり、それは決して固定された実体ではありません。
自己の極みとは、むしろ「限界」に到達することによって開かれる「境界」であり、その境界を越えて出あうものは、自己の背後に潜む生成的原理—それは内的他者であり、無名の創造的力であり、「われであってわれにあらざるもの」です。つまり、自己はそこで初めて、自己という全体を成していたものが常に複数の部分と運動によって自己組織化する存在である気づくのです。