トラウマの扱い方(17):「今・ここ」の優先

トラウマは、過去の痛みを現在に持ち込む心の傷といえます。ホロニカル・アプローチは、トラウマ記憶の変容に先立ち、被支援者が「今・ここ」の瞬間を生命感溢れる現実として感じ取れることを優先します。「今・ここ」に安全・安心を獲得した上で、トラウマ記憶の変容を促進していきます。

また、日常生活の場における安全と安心の獲得は、トラウマケアに不可欠な土壌を形成します。

トラウマケアでは、内的世界ばかりではなく、自己と世界の縁起的包摂関係を理解し、内的世界と外的世界の調和を目指すことが大切になります。一瞬・一瞬の「今」を大切にすることで、トラウマ記憶を超えた新たな適切な自己自己組織化が可能になります。