ホロニカル心理用語集

ホロニカル心理用語集

ホロニカル心理学は、心的症状や心的問題などの生きづらさを抱える人たちへの心的支援としてホロニカル・アプローチを研究していく中で、これまでの心理学概念のパラダイムから新しいパラダイムへのシフトへの必要性から自然に形成されてきました。
ここでは、ホロニカル心理学やホロニカル・アプローチで用いられる主要概念について説明します。

ホロニカル心理学で用いられる重要概念

1.こころの仕組みを理解する時
に用いられる主な概念
※ホロニカル心理学の心的構造論にあたります。

2.こころのあらわれ方を理解する時
に用いられる主な概念
※ホロニカル心理学の心的現象論にあたります。

3.発達の理解のための概念
※ホロニカル心理学の発達論にあたります。

4.ホロニカル・アプローチで活用される主な概念
※ホロニカル心理学の実戦論にあたります。

5.基礎資料

一瞬・一瞬

ホロニカル心理学では、「一瞬・一瞬」を重視します。一瞬とは、「今・このとき」です。「過去を含み未来が開けてくる今・この瞬間」のことです。「一瞬・一瞬」に一切合切が生成生滅を繰り返しています。しかも一瞬・一瞬において、すべての部分がそれぞれ他のすべての一瞬を映し取り、すべてを包摂しながら互いに独立しながら、縁起的につながあっています。こうした「一瞬・一瞬」との触れあいが私たちに生々とした実感をもたらしてくれます。

時計の刻む「時」は考え出された「時」です。ホロニカル心理学が重視する「一瞬・一瞬」とは異なります。曹洞宗の開祖道元のいう「有時の而今(にこん)」や、イスラム神秘主義のイブン・アラビーのいう「創造不断」の「時」の捉え方に相当します。