
ホロニカル心理学の視野から見ると、信念は外我が内在化したホロニカル主体(理)によって形成されると解釈されます。それゆえ、信念の対立には、基本的にホロニカル主体(理)間の不一致があります。
信念対立の解決においては、安易に一致や統一を求めるのではなく、対話を通じて相互理解に基づく真理へと無限に進んでいくような姿勢が重要と考えられます。
無限の対話が必要というのは、ホロニカル心理学に次のような考え方があるためです。
自己意識の発達は、自己が内在化している歴史的社会的な影響を受けているホロニカル主体(理)が、言詮不及の究極の理である「IT(イット)」に向かって長い時間を経ながら脱構築され続けていくという仮説をもっています。信念対立の統合のためには、歴史的社会的レベルでのホロニカル主体(理)の変容が必要と考えているのです。信念対立を越えていく対話には、それ相当の覚悟と時間が必要と考えられるのです。