
ホロニカル・アプローチのような心理社会的支援において、家族療法的に家族をキーワードとして扱うときには、内的現実と外的現実の2つの方向があります。内的現実としての家族関係は、個人の心の中でどのように家族を認識し、感じているかを扱います。一方、外的現実としての家族関係は、実際の日常生活での家族間の相互作用や関係性を指します。この両者を区別した上で統合的に扱うことが重要です。区別が曖昧だと、家族関係を巡る内的世界と外的世界の境界が混乱しやすくなります。大切なことは、内的家族関係の変容が外的家族関係に与える影響、逆に外的家族関係の変容が内的家族関係に与える影響を考慮することです。内的世界と外的世界の両方を扱う心理社会的統合アプローチの視点が、家族関係の支援において極めて重要となります。