
児童虐待が長年にわたった場合の心的外傷の本質は、保護されると思っていた対象(人や世界)は、いずれ自分を見放すだろうという感覚に圧倒され、孤立無援な世界に生きているということです。
こうした生き方においては、自己と世界の相互包摂的な感覚(ホロニカル的感覚)は成立せず、自己の主体性は、他者や世界からの支配によって常に奪われ続け続けていきます。
その結果、生き延びるためには、自分で自分を守るためにも、他者(世界)を支配するパワーの論理を受け入れる以外に選択肢がないという感覚が支配的になってしまいます。こうして心的外傷によるパワーゲームは世代を超えて連鎖していきます。