
価値の多様化・多元化が進む高度情報化社会において、個と集団の関係をいかに考えるかは喫緊のテーマといえます。
個が利己的な個人主義に傾斜すればするほど、自己と他者・社会との関係は摩擦を激化させます。とはいえ、価値の一元化による集団の管理統制は個の自律性や独立性を常に脅かしてしまいます。
しかし、個人は社会集団なくしては存在し得ず、社会も個人なくしては存在し得ません。適切な個人は社会集団の作用を個人内に包摂し、適切な社会集団も個人を包摂しようとします。この関係は、ホロニカル関係(縁起的包摂関係)といえます。
しかし、ホロニカル関係が崩れると、個人と社会集団は対立し、個人は社会集団によって脅かされ、社会集団も個人によって脅かされることになります。