“こころ”の声を聴く力―自己と世界をつなぐ心理学

AIで生成

「心の声を聴く」とは、決して他者や世界から切り離された孤独な自己の底に沈む声を聴くことではありません。むしろ、それは他者や世界とのせめぎ合いの中で、姿を現す声なき声に耳を澄ませる営みです。

もし、世界や他者から閉ざされた内的世界の声だけに耳を傾けるならば、それは容易に独りよがりな世界へと陥ってしまいます。

本来「心の声を聴く」とは、自己と世界の出あいにおける不一致と一致、そのせめぎ合いを無批判・無解釈・無評価の態度で受けとめつつ、そこからわずかでも自己と世界が響き合う方向へと歩もうとする姿勢を意味します。

このとき私たちは、内的世界と外的世界が生成と消滅を繰り返しながら立ち顕れてくる場を直観し、そこに創造的人生の可能性を見いだすことができると考えられるのです。