モヤモヤをワクワクする

マコンデ美術館

価値観が多様化する現在社会では、人が集まれば、それだけでいろいろな感じ方や考え方が交差するため、“こころ”がモヤモヤします。しかし、そのモヤモヤを早くスッキリさせようと急ぐほど、かえってモヤモヤが強まることが多いものです。仮に一瞬スッキリしても、たちまちのうちに再びモヤモヤしてしまいます。

どうも、モヤモヤをすぐに消そうとせず、抱えたまま対話を続けてみることも大切なようです。すると、ふと対話の中で糸がほどける瞬間が訪れます。言葉が整理されるというより、呼吸が戻り、見えていなかった選択肢が立ち上がってくる感じです。

この体験が重なると、多様な感じ方や考え方が交差する場にあったときに、こう思えるようになります。

「このモヤモヤは、今度はどんな変化を連れてくるのだろう」というワクワク感が生まれてくるのです。自己と他者との出あいによる不一致というモヤモヤを抱え込みながら対話を繰り返している中で、一致に向かって何か新しい価値や意味が創発されてくるからです。

モヤモヤは敵ではなく、新しい理解が生まれる前触れとしての意味をもつようになるのです。
複雑さが増す現代だからこそ、モヤモヤを抱えながら進める力が、ますます大切になってきているように思われます。