「大丈夫?」の力

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「大丈夫?」と誰かに声をかけるとき、その言葉の選び方ひとつで、相手を「苦」に追い詰めることも、逆に「楽」にすることもできます。ホロニカル心理学ABCモデルでいえば、A点に追い込まれている相手に対して、批判的・否定的な評価や解釈の立場から言葉をかけるのか、無批判・無評価・無解釈の立場から、ただひたすら優しく暖かく包み込むように声をかけるのかといった、ちょっとした違いで、その後の相手の人生の展開が微妙に異なっていくのです。​

こうした現象は、他人に対してだけでなく、自分自身に対しても同様です。とても気になる出来事に出会ったとき、批判的・否定的な評価や解釈の立場から自分に言葉をかけるのか、無批判・無評価・無解釈の立場から、まずは優しく暖かく包み込むような態度をとれるかどうかが、自分自身の人生の歩み方に影響してくるのです。​

他者愛と自己愛、観察主体と観察対象の関係をめぐる外的対象関係と内的対象関係は深く影響しあっています。外的対象関係の悪循環パターンと内的対象関係の悪循環パターンは相互に関連しあっているのです。​

しかし、観察主体と観察対象の関係をめぐる悪循環パターンは、メビウスの輪のように当事者だけでは断ち切れず、自力では脱出できないものです。誰かにその悪循環パターンをいったん止めてもらう必要があります。​それがまさに周囲の「一言」なのです。​しかも、その一言で、ますます蟻地獄のように追い詰める人と、ほっと一息つけるようにする人がいるのです。​

“こころ”の変容とは不思議なものです。適切な一言や態度によって、それ以上の悪循環パターンが停止し、悪循環パターンに陥っている状態をほどよい距離をもって俯瞰できるようになります。​ABCモデルの適切な観察主体C点の配置です。適切な観察主体C点が配置されると、自ずと悪循環パターンに陥っている暗闇の世界から、他の希望の光に照らされた世界の存在に気づくことができるようになるのです。