心理社会的支援では、支援を受ける人と支援をしようとする人が、支援関係を超えてお互いを包みあう関係として出あった瞬間、共に変容しより深い絆を築くことが可能とホロニカル・アプローチでは考えます。
その一瞬・一瞬、被支援者と支援者は、お互いの不一致感が少しでも一致する感覚を求めあって、それぞれの存在の深層に触れ、一致を求めていく中で、自らの枠組みや役割に囚われない新しい自己の「自己組織化」の契機を得ます。
支援者は「与える者」としてではなく「共に在る者」として、支援を受ける人もまた「受け取る者」に留まらず「変容の担い手」として、関係性の再構築に主体的に関わり始めるのです。
このような関係性では、支援という一方向の流れは、包み包まれる相互包摂的な関係へと変容し、双方の内的世界は交差と融合を繰り返しながら、縁起的な包摂関係(ホロニカルな関係)形成の場が立ち上がります。ホロニカルな関係の場においては、人と人とのつながりは、互いのこれまでの自己を超えた適切な自己組織化を目指しての創造の場へと変化していきます。