
自分を包んでくれるような愛を感じているのか、自分だけではなく他のすべてを包んでくれるような愛を感じているのかは、どうやら区別した方がよいように思われます。
前者は、自分が愛されているという自己愛を満たすことができます。が、しかし、愛が他者愛に向かうことをなかなか許すことができなくなります。
それに対して後者は、自己及び自己以外のすべてが愛に包まれてあると慈悲の“こころ”を感じることができます。
こうした観点から今の日本人の心性を振り返る時、宗教の後退とともに、前者の感覚をもつ人ばかりが増えてきているように思われるのは、果たして私だけでしょうか?