安全・安心とは、自己と世界(他者を含む)の関係が不一致と感じても、ふと気づけば、いつでもどこでも一致することができるものでもあるので大丈夫だ、ということを実感することです。適切な自己意識の発達とは、この実感の自覚をより深めていくことといえます。
逆にいえば、自己と世界はつながっており、いつでも一致することができるものでもあることに気づくことなく、常に不一致ばかりにこだわり一致を希求し続ける人は、どこまでいっても不一致ばかりを意識することになり、いつまでも安全・安心を実感することができません。
自己と世界の出あいは、いつでも一致できるものでもあるという安全・安心を実感・自覚できる人は、自己と世界の不一致となる出来事に対して、自らを世界と一致する方向に自己を変容させようとしたり、世界を自己と一致するように世界を変容させようとする主体的動機と力をもつことができます。