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創造された世界は過去であり、過去はすでに無になった世界といえます。創造されていく世界は未来であり、やはり未来も未だ来たらずの無の世界といえます。
このように考えていくと、実在する世界とは、創造されてすでに無となった過去を、未だ来たらず無の未来に向かって否定して新たな世界を創造していく「一瞬・一瞬」といえます。
実在する世界は、無(過去・未来)と有(今この瞬間)の矛盾が相対立しながら結合している無常の創造的世界といえます。量子力学が語る波と粒子の矛盾が結合する世界も同じです。
無と有が相矛盾しながらも同時に結合する世界が、絶対有としての「この世(宇宙)」といえます。
絶対有の宇宙を創造するものとは、絶対無(空)です。絶対無が、絶対無自身に対して不一致となって自己否定することによって、重々無尽に生成消滅を繰り返す絶対有の「この世(宇宙)」が創造されていると考えられます。
日本の哲学者である西田幾多郎が指摘するように、すべてが「絶対矛盾的自己同一」にあると考えられるのです。
したがって、心理・社会的支援の本質とは、被支援者と支援者が、「一瞬・一瞬」「今・ここ」において、生・死の人生を共にし、過去を含んだ、「今・この時」が、ほんの少しでも希望のある未来となるような道を協働して模索することにあるといえます。