
自己(場所的自己)が身体を通じて感じている曖昧で微細な直接体験のプロセスに集中すると、今・この場所において、一瞬・一瞬に過去を含み未来を開こうとしながら“うごめこうとしているもの”を実感・自覚していくことが可能となります。
場所と場所的自己の不一致・一致の直接体験をめぐる“うごめき”には、自己と世界の関係をめぐる緊張・弛緩、不安・安心などの感覚、情動・感情やいずれもっと具体的なイメージ、言葉、判断、論理となって結実していくようなものなどすべてが渾然一体となって包含されています。
しかもこうしたプロセスに焦点化していると、そのプロセスそのものにそれぞれその人固有の自己と世界との関係性のパターンが浮かび上がってきます。
心理・社会的支援は、そうしたパターンをめぐって展開され、そのパターンの適切な変容を促進していくことに意義があるといえます。